小林じんこ展でじんこ先生とお会いして涙目になった47歳の話

ウサヘン、マンガ大好きのまま47歳になりました。

とはいえ、正直「ワンピース」とかは厳しくて読めなくなっていますけどね。でしょうか。

「風呂上りの夜空に」は高校時代の愛読書だった

ウサヘンの高校時代は1987年からの3年間でしたが、振り返ればいい時代でした。

学校をしょっちゅうサボっていたウサヘンはマンガが充実している喫茶店に朝から行って、コーヒー一杯で片っ端からマンガを読んでました。

極真空手の道場もやっている、ちょっとアレな感じのマスターがやっているお店だったな。

そんなこんなで立派なマンガ好きになったウサヘンの高校時代の愛読書が「風呂上りの夜空に」です。

お尻に14針のキズをもつ男、松井辰吉くんと転校生・花室もえちゃんの恋愛を中心とした主人公たちが通う「某高等学校」や銭湯「花の湯」を舞台にしたストーリーでした。

登場人物がとにかく魅力的で、恋愛モノだけどべたべたした感じでもなく、心の琴線に触れるような繊細なトーンが今読んでも普通じゃない、そんなマンガです。

ウサヘンは高校の中間テスト前、勉強から逃避するために近所のコンビニに行ったところ、このマンガが5巻とも売っていたのを発見。

バンドをやっていたウサヘンはタイトルで興味を持ち、とりあえず買ってみるか、と1巻を購入、その日のうちに全巻買いそろえたという出会いでした。

タイトルは言わずとしれたRCサクセションの名曲「雨上がりの夜空に」からの引用ですね。

このタイトルのおかげでウサヘンはこのマンガに出会うことができました。

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掲載紙はヤングマガジン!当時のヤンマガはすごいぞ!

「風呂上がりの夜空に」の連載は1984年から1987年あたりまでで、ウサヘンが単行本を入手したときには既に連載は終わっていました。

週刊マンガ誌(特に青年誌)を読むようになったのは高校に入ってからだったので、連載中には読んでいないんですよね。

掲載紙はヤングマガジン!記憶があいまいですが、当時の青年誌はヤンマガもスピリッツもヤンジャンも隔週だったはずです。

1985年頃のヤンマガの連載は?

当時のヤンマガの連載作品はこんな感じ。

こんな感じのヤンキー臭、工業高校臭が強い雑誌によく「風呂上りの夜空に」が載っていたな…

ビー・バップ・ハイスクール

言わずと知れたヤンキーマンガの金字塔です。

今も昔も超文科系のウサヘンはヤンキー全盛の中で生きづらい場面も多かったです…

シャコタン・ブギ

ビー・バップ・ハイスクールとともにヤンマガ=ヤンキーを強く印象づけたのは楠みちはる先生のコレじゃないでしょうか?

ハロー張りネズミ

島耕作シリーズ」でおなじみの弘兼憲史先生の名作「ハロー張りネズミ」もこの頃の連載です。

最近ドラマになってましたよね?

 バタアシ金魚

その後、「お茶の間」、「ドラゴンヘッド」、「座敷女」等の名作を発表する望月峰太郎先生のデビュー作もこの頃のヤンマガでした

この他にも「ゴーダ君」、「柔道部物語」などの名作に加えてなんと「AKIRA」もヤンマガでしたね。

今みると節操のない雑誌だ。

茨城県土浦市に「小林じんこ展」を見にいった

というわけで思春期のウサヘンに多大な影響を与え、人格形成にも大きく寄与した「風呂上りの夜空に」ですが、作者の小林じんこ先生の原画展が開かれたので、さっそく行ってきました。

2018年11月2日、土浦は快晴です。

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気持ちのいい天気の中、メイン会場となっているがばんクリエイティブルームまで15分程度歩きます。

ん?あれ?花の湯ってことはここか!

作中に出てくる銭湯・花の湯を模した会場に着きました!

番台が中央に置いてあって、男湯、女湯って感じに左右から入れるようになっていました。

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1階にはロケ写真と原画の展示 番台にも座れます!

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なるほど~!当時仙台市の高校生だったウサヘンには「風呂上りの夜空に」は都会の高校生の感じだと思って読んでいたので、荒川とか多摩川とかのイメージでしたが、ロケハンは土浦だったんですね。

※その後じんこ先生に伺った話では特に土浦が舞台のお話ではないそうです。

2階には原画に加えてイラスト作品等も展示

2階に登ると全身タイツのマネキンがお出迎え。

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じんこ先生の作品「ジャンキン・ギャップ・クラッシュ」に出てくる「ゼンタイ」ってやつですね。

迫力あるなあ・・・この作品も凄く好きなんですが、残念ながら未完となっています。

他にも美しいイラストワークが多数展示してありました。

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小林じんこ先生と握手!お話させていただきました!

その後、会場にいらしていた作者の小林じんこ先生とお話させていただきました!

なんと、こんな日が来るとは…テンションが上がるウサヘン。

先生に突然「何歳ですか?」と質問され、「47歳です」と答えると「今日は40代も来てくれた」とおっしゃっていました。

※この日が2日目で、前日は50代の方ばかりが来場したということでした。

握手をしていただき、「風呂上り」や「りなことお兄ちゃん」等、作品についての話をさせていただきましたが、聞きたいことや話したいことがありすぎて上手く出てきませんでした。

話をしながら、作品の中のコマが鮮明に頭に浮かんで来て、なんだかちょっと笑っちゃいました。それだけ影響受けていたんだな~

さらにサインまでいただきました!

さらに持参した「ジャンキン・ギャップ・クラッシュ」の単行本にサインまでいただきました!

お話しながらのサインでご自分の名前を書き間違えた、という超貴重なサインです(笑)

これは一生モノの宝物になりました。

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その後、ツーショット写真も撮らせていただく光栄・・・夢のようなひと時でした。

小林じんこ展は複数の会場にまたがって展示が行われているんですが、当日は時間の都合であともう一つの会場にしか行けませんでしたが、他の会場の展示も面白そうなので、時間を何とか作ってもう一回行こうかな・・・?

というわけで、いろいろな感情がどっと押し寄せてちょっと涙目になるような、そんな素晴らしい小林じんこ展でした。

読み切りを書くかもしれない、とじんこ先生はおっしゃっていましたので、ウサヘンは楽しみにして新作を待つことにします!

じんこ先生、これからも素敵な作品を読ませてくださいね!