キープオンが大事!みうらじゅんの本を買う
本屋にいってうろうろしたウサヘンです。
何が欲しいってこともなく、うろうろしたんですが目に留まったのはMJの本でした。
広がり続けるみうらじゅん経済圏
思えば、みうらじゅんはいつもそこにいた。
1971年生まれのウサヘンが多分小学校高学年の頃、パソコン・マイコンのブームに伴い、サブカル系のゲーム雑誌が創刊されました。
それは『遊撃手』っていう雑誌というかムック本なんだけど、どういうわけか表紙をみうらじゅんさん(以下MJ)が書いていたんだよね。
小学生から見ても言い訳程度に書き添えてあるPCっぽい物体が認められる程度でその他は全く関係のないMJのイラストに漂うおかしな感じは十分に伝わった。
ウシのイラストが散見されるところから、MJ本人が後に語るように干支イラストで一発当たった頃がこの頃なんだろうか。
気が付くとサブカル雑誌だった宝島なんかにMJを見る機会が増え、以降も手に取る雑誌なんかにMJがかなりの確率で登場するようになっていった。
キープオンすることの大切さ
MJと言えばマイブームに始まる数々の流行語、造語を開発し、誰もスポットを当てないことに勝手にスポットを当てて盛り上がり、最終的に商売にしてしまうという本人曰く一人電通というべき活動を行ってきているわけで、それらの活動が書籍としてまとめられたものを多数目にしてきた結果、ウサヘンは思考や言動等、相当な影響を受けてきたわけですが、目の付け所がいいとかマーケティング的に凄い、とかではなく、無理やりにでも好きになるという姿勢やとにかく続けることで初めて仕事として成立するという、キープオンの大切さを体現しているというところがMJの本質なんだよね。
ロックンロールには本質はなく、キープオンの方が本質なんだ。
そんなMJがキープオンしている数々の行動のうち、最も有名なものの一つがエロスクラップ。
2017年春であと5冊で500冊、と発言していたので、今やサーガとも呼ぶべき重要度の高い文化的価値さえ帯びているのではないか。
なにが凄いかって今もかなりのペースで作り続けているところ。
2015年には400冊、と言っていたので、1年に50冊くらい作っているわけで、週刊少年ジャンプと変わらないくらいのペース。
これは単純にすごい。
いつか鑑賞する機会にめぐりあうことがあればいいんだけど。
みうらじゅん著“人生エロエロ”
MJがキープオンしているのはエロスクラップだけじゃなく、なんでもかんでも保存しているんだよな。子供の頃にかいてたマンガとか、自分で作詞作曲して録音した曲とか。
あ~、あの時のあれ、取っておけばよかったな、というように思うことは大人になると誰でも一度はあると思うけど、そんな風に思ったときに対象となるもののほとんどをMJは保持しているんじゃないか…
そしてそんなことをキープオンした結果、MJはサブカル枠ではなく、割とメジャーなところで今まで通りの活動をしていて、目にする機会も更に増えた昨今。
今回購入した「人生エロエロ」は文藝春秋に連載していたコラムで、文藝春秋の読者がMJのいつもの話を楽しく読んでいる、というところに若干の違和感を感じながら、パラパラめくってみたらいつもの様子だったので安心して購入した次第。
人生の3分の2はいやらしいことを考えて来た。
という書き出しで始まるコラムを読んで改めてキープオンの大切さを思い知らされた。
みうらじゅん、ずっとこんな感じでキープオンしてるもんね。