Airbnbの宿泊予約が民泊新法で突然キャンセルされた!
ウサヘンは中国に家族を残し、単身日本に住んでいるのですが、昨年同様にウサヘンの娘が日本に来て、日本の小学校に通う予定です。
そのための滞在先をAirbnbで1か月確保していたのですが、宿泊11日前の本日、Airbnbからキャンセルの通知が来ました。
有無を言わせずキャンセル&返金!
エアビーショックとかいうらしいですね。
民泊新法施行に伴って届出をしていない民泊施設がAirbnbで削除され、該当する案件の予約については順次強制キャンセルになるらしい、という話は知っていたので、ホストに連絡を取ったところ、「うちは大丈夫です」という回答だったので安心していたのですが、どこが大丈夫なのか…
違法民泊施設の根絶のために法整備する、っていうのは必要
民泊新法ってインバウンド需要の受け皿として民泊施設を増やすこと、違法民泊施設の根絶というのが目的だと思いますが、実際のところは民泊施設としての営業日数を最大180日に制限するとか、営利目的でマンションなんかを所有して回そう、としているオーナーにとっては迷惑以外のなにものでもないわけです。
だからといって届出をしない、というのは仮にもお金を取って人を止める、いわばプロとしてふるまおうとしている民泊オーナーとしてあるまじき態度だと思います。
民泊新法の存在そのものについては以前からアナウンスがあるわけですからね。
ただ、年間180日って年の半分は物件を遊ばせるわけで、それじゃ商売として成立しないよ!というのもごもっともな意見。
こうなってくると民泊新法って現在の旅館、ホテル等の既得権益を守るために民泊を締め出すことが目的だったんじゃないの?という風にも思えてくる。
実際に施行する前に届出が少ないこと、商売として民泊が成立しなくなることは想像できるでしょう。
Airbnbの対応は普通じゃない
民泊新法の施行が6月15日から始まるという件はホスト側だけじゃなく、Airbnbももちろんご存知なわけですが、これまでおそらくロクにチェックもせずにホストを登録させて物件を登録させて、物件を持つリスクを取らずに手数料を徴収してビジネスを行ってきたAirbnbが突然民泊新法の届出をしていないホストをはじき出して、その物件を予約していたゲストの予約も強制的にキャンセルするって、それはどうなの?
これまで自分達のしていたビジネスを否定しているんじゃないの?
問答無用でキャンセルのメールと返金するというメールが来ていました。
さらに、予約金額と同額のAirbnb内で利用できるクーポンと100ドル分のクーポンがお詫びなんでしょうか、送られてきたんですがそういう問題じゃありません。
同じ学区内で約1か月、同じ予算で滞在可能なキッチンありの物件を探せ!とメール
ウサヘンの場合、今一人で住んでいる部屋は子供NGのため、娘を体験入学で受け入れていくれる小学校をまず探し、その学区内にある物件をAirbnbで探しました。
そのため、滞在する物件は物理的に通う小学校の学区内に存在している必要があります。物理的に通える距離、ということももちろんですが、学区という制度が存在していますので、それを守るためにもそれが条件です。
Airbnbから来たメールにはこのような説明があります。
ご希望の宿泊施設がAirbnbで見つからなかった場合には?
見つかると思う?あんた方がバンバンホストを削除した後なのに。
それでJTBを紹介してるんだけど、なんだそれ。
この度のキャンセルが原因となりお客様がご負担になられた費用(例:渡航費)を補填するため、Airbnbとして基金を設立いたしました。詳細を確認する
専門のチームが24時間体制でお客様のサポートをさせていただきます。ご不明な点がございましたら、xxxxxxxx(伏せます)@airbnb.comまでご連絡ください。
Airbnb内でも探し、JTBのサイトでも念のため替わりの物件を探しましたが見つかりませんでした。そりゃそうだ。
そこで専門のチームが24時間体制でサポートしてくれるということなので、専門のサポートチーム宛てに下記のような条件で替わりの物件を探してもらえるよう、お願いのメールをしました。
Airbnbが誇る専門のチームが24時間体制で対象となる替わりの物件を責任もって探してくれるといいなあ。
さらにこのような文章が続きますので、詳細とやらを確認するべくリンク先を見てみました。
補填の対象になるのはどのような方々ですか?
2018年6月15日以降に日本のAirbnbリスティングに宿泊予約をされていたゲストの方で、今回ご予約がキャンセルになってしまった方が対象となります。該当するゲストの皆様には、満額返金とともに、今後Airbnbをご利用の際にお使いいただけるクーポンを進呈いたします。また正当な理由で発生した追加費用についても補填させていただきます。すべての補填申請は個別に審査が行われ、原則として、今回の予約キャンセルに起因する正当な追加費用は補填されます。
補填の申請には以下のものが必要となります。
キャンセルになったAirbnb予約のレシートコピー
予約キャンセルに起因する予定外の追加費用のレシートのコピー(例:代わりの宿泊施設利用代金との差額、航空券の変更手数料 など)
上記、追加費用の簡単な説明
お送りいただいた内容を専門チームのメンバーが審査し、質問があれば申請者に問い合わせた上で補填の手続きを行います。レシートはxxxxxx(伏せます)@airbnb.comにお送りください。
だそうです。審査とかいってんじゃねぇよ。
予約していた金額と同額のクーポンは確かに来てましたがAirbnb内でしか利用できませんし、1か月も連泊する機会は今回が最後です。
Airbnbを利用してどこかに宿泊することはあるかもしれませんが、Airbnbの一般的なクーポンはクーポンの金額よりも利用金額が小さい場合でも差額は考慮されず、全額消費されます。
ウサヘンの場合、28泊分のクーポンなんだけど、1週間の旅行に利用しても差額はなくなっちゃいます。
つーか、なんども言うけどそういう問題じゃないんだよね。
飛行機代、受け入れ先との交渉、日程調整、様々な準備…
新しく滞在先を確保するのにお金がかかるなら補償します、掛かった費用は負担します、ということなんでしょうが、そういうことじゃない。
受け入れをお願いするために小学校にもお伺いしたし、こっちだって仕事や学校の都合等も調整した上で今回のような一時帰国を計画している。
この予定が実行できなくなった時にこちらが被る被害はお金の問題だけではないっていうことを認識しているのでしょうか。
これ、ウサヘンの場合11日前に連絡が来てますが、海外から日本に来る予定の人が11日前に予約をキャンセルされて、そこからプランの変更を強いられるって、手間もストレスも相当ですよね。
誰が悪いって話は結論が難しいけど、Airbnbは少なくとも悪いでしょ
そもそもなんでこうなってんの?というところから犯人探しをしても諸方面の諸事情があるので簡単に結論は出せないところでしょうけど、少なくともAirbnbは悪いでしょ。
あんたらの杜撰なホスト管理が原因のかなりの部分を占めてるよ。
キャンセルするならもっと早い段階でするべきでしょ。直前ってなんだよ。
先日のニュースでこの件についてインタビューを受け、謝罪や弁明をするかと思ったら質問に対して質問を遮りながら将来のわくわく感について語りたい、とエアービーアンドビージャパンの田邉泰之代表が語った、という記事を見たので、どんなご尊顔かと検索したらなるほど、なかなかの面構えですね。
信頼感や人間としての器、誠実さ、等の美徳だけではなく、最小限の配慮や思慮、知性や品格、知能というものを感じ取ることがかなり難しいと言わざるをえない、そんな気がします。
ウサヘンの持論、人間は顔で選んで正解、が裏付けられました。
自分の件も含めて、このAirbnbの話、どういう形で決着がつくのか、経過を楽しみに観察したいと思います。