華東師範大学のMBA課程ってどんな感じ?

こんにちは。

華東師範大学のMBA課程、1年目の途中から入って半年が経過、現在夏休みです。

9月から2年目が始まるのですが、どんな感じなのかを備忘録的に書いておきます。

華東師範大学ってどんな学校?

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キレイなキャンパスです
上海にある華東師範大学ですが、ウイキペディアによるとこんなところです。

華東師範大学 (かとうしはんだいがく、中文表記华东师范大学英文表記: East China Normal University, ECNU) は、1951年10月大夏大学(1924年)と光華大学(1925年)を併せて設立された国家教育部直属の全国重点大学で、教育科学、社会科学、人文科学、自然科学、技術科学、管理科学の各分野を一カ所に兼ね備えた総合研究型大学である。本学には19の学院があり、学部65学科、修士授与資格177項目、博士授与資格120項目、オーバードクター流動拠点(研究・研修・養成所)8カ所が含まれている。本学は1960年代より外国留学生の招致を始め、今に至るまで1万名余りの博士、修士、学士、および語学進修生を送り出している。

中国国内の大学を対象とした格付けランキングによると

華東師範大学は上海で4位(全国だと28位)だそうです。

ちなみに1位は复旦大学、2位は上海交通大学、3位が同済大学というランキングでした。

学生数は3万人超、留学生が3000人とか4000人とか、ソースによって違いますがかなりの数がいます。

日本人は何人くらいでしょうね・・・100人は超えていると思います。

語学留学と本科留学?

中国国内でも重点大学という位置づけの華東師範大学ですが、名門といっても差し支えはないんじゃないでしょうか?

ところで留学、といっても学位を取れない語学留学とちゃんと学位を取れる本科留学、というのがありまして、日本人留学生のほとんどがこの語学留学の方で、その場合は華東師範大学内の「対外漢語学院」という大学が運営している語学学校で学びます。

本科留学にも

①中国語を専門的に4年~5年学んで学位を取る

中国語で中国人と一緒に授業を受けて学位を取る

という2種類があります。

私は大学院生として華東師範大学の修士号をとるべく中国人の学生と一緒に中国語で授業を受け、勉強しています。

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図書館のカフェスペースは自習する学生に人気

中国における大学院の位置付けは?

ここからは私の印象になってしまうのでそのつもりで読んでください。

日本では大学院に行くという人ははじめから研究者になりたいと思っている人や学問に秀でている人、という感じで、一般的には大学卒で学歴は必要十分、という認識だと思います。

一部の研究職や開発職などでなければ大学院卒であることが就職などの際にプラスに働くことはないような気がします。

中国の場合、修士、博士といった学歴は確実に就職、転職において有利に働きます。

そのため、ちょっとでも有利な条件で働きたい、という人で金銭的に余裕がある人は箔をつけるために大学院に入ります

学歴社会で転職が一般的だからMBA課程も生徒がたくさん

中国は日本よりもはっきりとした学歴社会で、大学を卒業していなければ肉体労働以外の仕事はありません(本当に)

そのため、子供の頃から皆詰め込むようにして勉強しているわけですが、学士より修士修士より博士が評価されるんですね。

そして就職において新卒至上主義の日本と違い、中国はジョブホッピングが当たり前、より良いキャリアのためにどんどん転職していく社会なので、社会人になってから一旦仕事をやめて大学院に入り、修士なり博士になってより良い条件でより良い会社に就職、ということが出来ます

日本で社会人になってからMBA、となると仕事を辞めるのは難しいので仕事をしながら勉強することになりますし、MBAをとった、経営学修士になったからといって待遇がぐっと上がるわけでもなく、転職に有利(多少有利かも)というわけでもないので、そもそも社会人になってから学びたいという人が少ないですよね。

2018年入学のMBA生は約600人

ちなみに華東師範大学の2018年入学のMBA生は約600人だそうです。

私のようにフルタイムで授業を受けている学生もいますし、もちろん仕事をやりながら、という夜と土日に授業を受けるパートタイムコースがありますが、華東師範大学だけでもこのくらいがMBA取得を目指している、というわけです。

ちなみに入学希望者はもっと多く、かなりの激戦を経て晴れてやっと入学できる、という感じみたいです。

私はその辺をすっとばして入学してますので、いまいちありがたみがわかってませんが(笑)

華東師範大学のMBA生のうち、日本人は私ひとりだけで、過去にも外国人はいないということでした。

皆が真面目に勉強しているか、というとそうでもない

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授業風景
学生の年齢層というと、私のクラスはフルタイムのコースで社会人経験が問われないので、一番若いので22歳くらい、一番上で35歳くらいですね。48歳の私がダントツで年上です。

皆が皆真面目に勉強しているわけではなく、若い学生は日本の学部の授業を思い出してもらえばいいと思いますが、あんな感じです。

授業中にスマホで動画をずっと見ていたり、出席をとらない授業はサボりまくったり、という感じですね。

彼らは前述のとおり学歴に箔をつけるために大学院に入っているので、勉強したいというモチベーションは低いんでしょう。

その点でいえば年齢が上になると社会人経験を経てわざわざMBAを取りに来ているので、授業を意欲的に受けている人が多いですね。

女性が多い。半分以上かな?

一番驚いたのは女性が多いことかな?

私のクラスは40名くらいいますが、半分ちょっとは女性です。学部からそのまま、という感じの人もいますが、出産等で一旦キャリアを中断し、その後子供が学校に行き初めて余裕ができたので自分もまた仕事をする、その前にMBAとってキャリアアップ、という感じでしょうか?

これは中国が基本的に女性も仕事をするのが当たり前、という社会だからということなんだと思います。結婚、出産から専業主婦、という選択肢が存在していないんですよね。

授業の時にも女性達のパワーが強いな、と感じます。

授業の内容、試験の内容とかその辺はまた次回書いてみたいと思います。