スクーリングなしで早稲田大学卒?社会人でも大丈夫?
社会人なんだけど大卒の資格が欲しい!という人にとってネックになるのはスクーリングですよね。
そこでスクーリングなしで卒業までいける通信制大学を紹介しているんですが、今回は早稲田大学です!
早稲田大学の通信教育課程 人間科学部 eスクール
早稲田大学と言えば慶應大学と並んで日本を代表する私大のツートップですが、通信教育課程があります。
科目履修にある程度制限があるものの、スクーリングなしで卒業することができます。
じゃあ、どのようにして講義を受けたりするのか、というとインターネットで受講する形になります。
早稲田大学では通信教育課程をeスクール、と呼んでいますが、講義だけではなくレポート提出、テスト、ディスカッション等も全てインターネットを通したeラーニングで行います。
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早稲田大学のeスクールの特徴
一般的に通信制大学はスクーリングでの単位履修が必須で、1卒業までに120単位が必要だとすると30単位はスクーリングで単位取得する必要があり、残りの90単位はテキストで自習し、レポート提出、テストという形で学習していきます。
ウサヘンが卒業した産業能率大学の通信制課程もまさにこの仕組みで、スクーリング単位として必要な30単位のうち、12単位くらいはネットで受講できるものの、残りは実際に通学する必要がありました。
早稲田大学 のeスクールの場合、ほとんどの講義をインターネットで配信される映像を視聴することで進めていきます。
自分の都合に合わせて好きな時間に講義を受けられる、というのは社会人には嬉しい配慮です。
スクーリングが行われる科目は体育実技や実験・実習を伴う一部の科目となっているのですが、これらの科目を履修しなくても済むようにすればスクーリングなしで卒業することができます。
講義は週単位で進行する
注意が必要な点として、授業は週単位で進行するということがあります。
好きな時にネットで授業を受ければいい、とは言うものの、1週間以内に受講しないとどんどん進んでいってしまう、ということになりますね。
そのためeラーニングとはいえある程度の時間を確保する必要があるということです。
産業能率大学の場合、自分で受講ペースを決められるので比較的時間がある時期にまとめて履修して単位を取る、ということができますが、早稲田大学の場合は受講ペースはそこまで自由じゃない、という感じですね。
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早稲田大学 eラーニング 単位修得の方法は?
1クラス30人程度のクラス制をとり、教員と担当科目に近い分野の研究を行っている教育コーチ(修士以上の学位取得者)をクラス毎に配置していて、随時相談したりしながら学習を進めていくことができます。
単位取得方法は下記のどちらかになります。
①eラーニング
- インターネットで動画配信される講義を視聴
- BBSで教員や教育コーチへ質問したり、ディスカッションを実施
- 小テスト受験・課題レポートを提出
- 成績評価は講義の受講状況、BBSでの発言、小テスト、レポートを元に行う
②スクーリング(面接授業)
- 体育実技や実験・実習を伴う一部の科目で実施
- 社会人がなるべく都合のつきやすい日程で行う
早稲田大学 eスクールで何が学べる?
早稲田大学 人間科学部 eスクールは3学科に分かれており、目的に併せて学科を選択することができます。
人間環境科学科
人間が生活し、発達する過程の中では、さまざまな「環境」を必要とします。本学科ではそれを構成するあらゆる生物の生態、システム、文化、人間、社会、心理や人間行動を学術的、複合領域的に研究します。人間そして人間社会をコアにおき、その周りに位置するすべてのものを環境としてとらえ、これをミクロからグローバルにいたるスケールで、そして生命の誕生から未来までの時間軸で考えていきます。しかしこれは、人間中心主義を意味するものではありません。環境のなかで人間は形成されるのであり、また人間社会は環境とともに変わっていくものだからです。学問分野としては、地質学、考古学、歴史学、生物学、化学、建築学、心理学、社会学、人類学、文学などを自由に横断し幅広くアプローチします。
人間環境科学科は下記の4つの領域から構成されています。
- 生物/環境系
- 文科系
- 社会系
- 心理/行動系
健康福祉科学科
健康福祉科学科は、さまざまな角度から人間の健康福祉を考えていく学科です。健康福祉は、人が暮らしていく上での基本要素です。本学科では、人が、身体的にも、精神的にも、社会的にも、健やかで、安心して、豊かに暮らしていくための、社会システム、支援の方法、科学技術などを、総合的、多角的に学ぶことができます。具体的には、医学や健康科学、健康福祉に関する理工学、臨床心理学、社会的な支援を必要とする人たちのための相談援助、医療や福祉のシステムや産業など、人文科学、社会科学、自然科学という従来の枠を超えた幅広い学びを提供しています。
健康福祉科学科は下記の4つの領域から構成されています。
- 健康/生命系
- 医工人間学系
- 保険福祉系
- 臨床心理系
人間情報科学科
人間情報科学とは、コンピュータ科学のみを指すものではありません。人が人やモノと関わる際に生まれる接面(インターフェース)を行き来するものを情報として捉え、それが生まれるプロセスの分析からそれを作り出すシステムのデザインまでを科学的に理解し学ぶのが人間情報科学科です。人と人との情報伝達方法、媒体となる道具、コミュニケーションの中で生まれる心理変化など、さまざまな面から情報にアプローチし、研究を展開しています。
人間情報科学科は下記の5つの領域から構成されています。
早稲田大学のeスクールは単位取得率が約9割、卒業率が約6割ということなので、卒業そのものは難しくなさそうです。
やっぱり時間が確保できるかどうか、でしょう。
ちなみに資格取得はできませんので、資格が取りたい人は違う大学を選ぶ必要がありますね。
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早稲田大学 eスクールは入学試験がある
通信制大学といえば出願しさえすれば入学できるところが多いのですが、早稲田大学 eスクールの場合は書類選考による1次試験、面接による2次試験があります。
募集人員は下記のようになっています。
- 人間環境科学科 αコース 50名(2年次編入)/βコース 50名(1年次入学)
- 健康福祉科学科 αコース 50名(2年次編入)/βコース 50名(1年次入学)
- 人間情報科学科 αコース 50名(2年次編入)/βコース 50名(1年次入学)
※2019年4月入学を対象とした出願期間は2018年10月16日から10月31日(消印有効)となっています。
2018年度入試のデータを見ると、倍率は1.2倍から2.0倍でした。
試験があるとはいえ、1次試験の書類選考は志望動機書と履歴書なので、よほどひどい内容でなければ2次面接まで行くんじゃないでしょうか?
早稲田大学 eスクール 学費が高いのがネック
早稲田大学 eスクールのネックになりそうな点として週単位で講義が進行していくので履修ペースを守るためには授業の動画を視聴するための時間を1週間のうちに確保する必要がある、という点ですが、もう一つは学費ですね。
卒業までに必要になる学費は概算で下記のようになります。
- 2年次編入の場合・・・343万4,800円
- 1年次入学の場合・・・456万4,800円
通信制大学として見た場合、かなり高い学費が必要になります。
まあ、通学する普通の大学と比較したらちょっと安いくらいですかね・・・?
早稲田大学卒業、というステータスは実効性ある?
基本的に日本で学歴が最も効力を発揮するのは新卒の時なので、社会人になってから通信制大学を卒業して学士を取ったとしてもそんなに社会的なステータスは変わらないのでは?というのがウサヘンの考えですが、転職する場合とか例えばウサヘンのように中国へ行って仕事をしたい、というようなケースで就労ビザの発給要件に大学卒がある、というような場合には有効というか必須ですよね。
早稲田に入るメリットとしては質の高い講義が受けられる、という点に尽きると思います。
テキスト学習ははっきりいって勉強しなくても単位が取れるので、自分の身にならないということがありますが、ネットで週単位で講義を視聴する、という半ば強制的な仕組みをきちんと活かせれば、レベルアップが期待できると思います。
デメリットはやっぱり学費かな?高いですよね…
公式ウェブサイトに掲載されていた入試データを見たところ、学生の30%が40~49歳、23%が50~59歳、ということだったので、時間と学費を捻出できるのは割と年齢層が高い人達、ということなのかもしれませんね。
それでも卒業できたら得るものは大きいと思います。
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