そのたくさんが愛のなか。2巻が良かった話。
こんにちは。ウサヘンです。マンガの話ですけど、いいですかね?
読んだら、高校生の頃の夢をみた
𠮷田聡さんのマンガ、「そのたくさんが愛のなか。」の2巻が出ていたのでアマゾンで購入。
1巻については以前記事にしているんですが、2巻も良かったな。
56歳のおじさんになったかつての若者が地元に戻って昔の仲間と再会して、うまくいかなかった女の子と再会して、みたいなことなんですが、こう説明しようとするとどうでもいい話みたいだけど、多分、実際にそれを読む自分たちの人生みたいなものもおそらく大局的にはどうでもいい話なんだろう、本人たち以外にとっては。
言ったら黄昏流星群的でもある
黄昏流星群ってマンガがありましたが、若いころはアレの存在している理由が全然理解できなかったし、パラパラとページをめくる程度だったけれど、今はわからなくもない。
まあ、40代以降の人が共感できる話っていう作りになっているわけだけど、黄昏流星群は読んでないから印象だけでいっちゃうと話全体に「あきらめ」が漂っている。
人生を降りた人や悲観しているようなムードが漂って、そこにあの安い化粧の匂いがキツそうな絵柄でエロいシーンが出てくるから気が滅入るんだ。
「そのたくさんが愛のなか。」は同じような世代が読者としてはターゲットだと思うけど、黄昏流星群にあった「あきらめ」がないんだ。
正確にはあきらめたことや飲み込んだことがあるけど、また始める、始まる話なんだと思う。
そこがとてもいい。
マンガを通して若いころのことをいろいろ思い出す
巻末には「湘南爆走族」の読み切り短編が掲載されていた。
彼らも大人のおじさんになっていた。でも、そのままだった。
「湘南爆走族」中学生、高校生だったウサヘンがいろいろ影響された大好きなマンガだったから、新作が読めてとてもうれしかった。
記憶ってマンガとか小説とか音楽とか、当時すきだったことに紐ついているみたいで、読み終わってしみじみしていたらずるずると記憶が出て来たりした。
高校生のとき付き合っていた女の子は今どうしてんのかな?とか。
外面が良い八方美人で今考えるとあまり性格は良くなかったな。「タッチ」の南ちゃんを意識してたんだろうな、たぶん。女に嫌われる女、っつー感じだったけど、当時は舞い上がっていたから全然そんなこと気が付かなかったし、すごく好きだったな。
最終的にはウサヘンが振られるんだけど、どうなって振られたか、そこは全然思い出せない。
なんだかわからないけど、がんばっていこうよ
ウサヘンは今でもバカですが、若いころはもっとバカだったので、こういうあまりよろしくない女の子と恋愛したりして、その後の女性観にも影響が出てしまい、35歳まで独身だったりしましたが、そんな初めての彼女にしても接点がなくなって以降に彼女の人生があって、どこかで生活が続いているんだろう。
「そのたくさんが愛のなか。」がどこに向かうのかはわからないけど、最高のところへ向かうのはわかっている。
ウサヘンも笑って日々を頑張っていこうと、なにをどうやって、というところはさておいて思った次第。